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● VAIVT(シャントPTA)

経皮的シャント拡張術(VAIVT) 

 ―大切なシャントを長く使っていくために―

VAIVTとはバスキュラーアクセス(VA)へ経皮的に病変(狭窄・閉塞)へアプローチするインターベンション治療で以前はシャントPTAと呼ばれていました。
VAは血液透析患者が透析治療を受け続けるために必要不可欠なものであり、そのため「血液透析患者の命綱」とも言われています。
VAが狭窄すると、十分な血流が取れず、透析効率が落ちます。さらに狭窄を放置しておくと完全に閉塞する危険があり、シャントを作り直す場合もあります。
長期間使用するためには、閉塞や狭窄の早期発見と治療が有効で、VAIVTが治療の第一選択となります。
VAIVTは、短時間に治療ができるため、シャントの作り直しに比べ身体面の負担が少ない手術です。


VAIVTをしている様子


VAIVTのメリットはなんですか?

* 治療時間が短い。 (30分から1時間程度)
* 一泊入院で行なえる。  (翌日に臨時透析を行い退院)
* 安全性が高い。
* 身体的負担が少ない。


VAIVTはどのような手術ですか?

VAの一部にシースという針を刺します。血管内にバルーンカテーテル(先に風船が付いている)を挿入し、閉塞、狭窄した箇所でバルーンを拡張させます。バルーンの圧力で内側から血管を広げる方法です。
手術の際は、X線透視下で位置を確認しながら行ないます。

シャントPTA動画(クリックで再生)

 


痛みはありますか?

穿刺時とバルーン拡張時に痛みを伴いますが、個人差があります。
その都度、痛みに応じたコントロールを行なっています。


一度すると大丈夫ですか?

同じ箇所が再狭窄する確率が高いといえます。再狭窄までの期間は個人差があります。しかし、技術の進歩による新しいカテーテルの開発や、拡張手技により、開存期間の延長が期待されます。


どのように閉塞や狭窄を発見するのですか?

●狭窄の可能性がある場合

・スリルや拍動の減弱・消失
・脱血不良 
・シャント音の聴取範囲の狭小化
・高調性雑音の聴取
・クリアランスギャップの上昇
・表在からのシャント血管の陥没

●血栓の可能性がある場合

・シャント肢の上肢腫張 
・脱血不良
・突然の血管痛や発赤
・穿刺後の血管痛

●穿刺部より上に狭窄が考えられる場合

・シャント肢の上肢腫張 
・静脈圧上昇

 

シャント手術までの流れ

 医師、スタッフは、患者様のVAの状態を臨床症状や透析データなどのVA機能のモニタリングからシャントエコーによる機能的、形態的評価を行い、VAトラブルを早期発見し、より長く使えるように努めています。


当院の実績

2004年6月に新病院が開院し、VAIVTが行なえる体制が整備され、延べ1076件を行なっております。


シャント造影は2016年までに826件行っています。シャント造影は、シャント血管全体を可視化でき中心静脈までの観察をしますが、造影剤の副作用や穿刺のリスクがあります。
2013年からはVAを非侵襲的に評価できるシャントエコー検査を開始し、VAIVTの適応やフォローアップに積極的に取り組んでおります。


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